生命保険に加入しない理由
『20代、生命保険に加入しない理由は「特にない」?:マーケティング – CNET Japan』を見て、タイトルに含まれる「?」マークに違和を感じたので記事を書き上げる。
上記の記事タイトルを逆説的に読み解けば、「生命保険に入らないのには理由があるはずだ」となる。実際、現在の日本では9割を超える家庭で生命保険に加入しているそうで、「入らないのには理由がある」と考えるほうが一般的なのかも知れない。
だが、ちょっと待って欲しい。そもそもナゼ生命保険に入らないきゃダメなんだ?
あなたは早死にするつもり?
「厚生労働省:平成19年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」にある「性・年齢(5歳階級)別に見た死亡数・死亡率」を参考に、男女別の死亡率をパーセンテージで表してみた。
年齢 | 男性死亡率 | 女性死亡率 |
---|---|---|
0~9 | 0.09 | 0.07 |
10~19 | 0.04 | 0.02 |
20~29 | 0.12 | 0.06 |
30~39 | 0.19 | 0.1 |
40~49 | 0.42 | 0.22 |
50~59 | 1.08 | 0.5 |
60~69 | 2.47 | 1.02 |
70~79 | 6.62 | 2.95 |
80~89 | 18.92 | 10.65 |
90~99 | 47.72 | 34.37 |
100~ | 39.06 | 32.42 |
この表を見て分かることは、60歳までに亡くなるのは男性で1.94%、女性は0.97%しかいないってコト。
つまりさ。皮肉った例えを使わせてもらえば、あなたを含めた60歳以下の人間が100人いたとして、その中で「自分はこの中で早死にすると思う」っていう賭けに勝たないと保険金はもらえないワケ。
あなたは早死にするつもりなの?
いつかは死ぬんだから必ず保険金がもらえる?
「いつかは死ぬんだから、必ず保険金がもらえる。だから損はしない」だって?
確かに保険金は貰えるかも知れない。だけど「掛け金より少ない金額しか戻ってこない」場合があることを知ってるかい?
大抵の生命保険は「死にそうな年齢になると、もらえる保険金が極端に少なくなる」か、「年齢が上がると保険料がドンドン上がっていく」ようになってる。
保険会社だって商売だ。絶対に自分が損しないように、綿密にプランを練り上げている。賭け事の基本ルール「胴元は損をしない」を忘れちゃ行けないよ。
保険金がもらえたとして、キミは何に使うつもりだ?
運良くキミが早死にしたとして、もらった保険金をどう使うかまで考えているかい?
君が独り者だとして、親兄弟に保険金を使ってもらうの?共働きの夫婦だとして、奥さんは保険金なしで生活が立ち行かなくなる?子供がいたとしても、既に親元を離れて自立していたら?
保険金が支払われて「有効だ」と思えるのは、あなたが一家の大黒柱で、あなたが死んだら配偶者や子供が生活に困窮することが予想され、しかもそれに備えた預金・貯金がない家庭だけです。
あなたの家庭は、この条件に当てはまっているの?
生命保険に加入しない理由
おいらは絶対に長生きするし、例えおいらが早死にしてもお嫁さんが生活に困らないぐらいの貯蓄はあるし、子供の予定もないから将来の養育費に悩む心配もありません。
だから無駄な生命保険に加入してお金をドブに捨てるようなことはせず、浮いたお金は毎日の生活ランクを上げるために活用しています。
だからと言って早まるな
ここまで読んで「マジで?じゃ明日にでも生命保険は解約しよう!」なんて人はいないと思うけど、すでに加入済みの生命保険を解約すると、デメリットがあることも忘れずに。
掛け捨ての保険なら今までの掛け金をドブに捨てることになるし、再加入に障害が出てくる場合もある。何事もよく考えて、自分で納得してから行動してくださいね。
ディスカッション
コメント一覧
同じ理由から保険には入ってない。ちゃんと調べた結果入る必要はないって結論が出た。
コメントありがとう :-)
身近に同じような考えを持っている人がいると心強いです(^^