「こんなこともあろうかと!」 探査機はやぶさのミッション
はやぶさのミラクルっぷりがハンパねぇ、という説明。
上記動画と下記説明、加えて「経過 – はやぶさ (探査機) – Wikipedia
」もあわせて読むと、はやぶさサンのハンパねぇ活躍ぶりがご理解いただけると思います。
●本来ならリアクションホイール3個で姿勢制御
⇒ ホイール1個壊れたのでホイール残り2個と化学スラスタで制御 (ここまでは普通の「こんなこともあろうかと」、な範囲)
⇒ ホイールさらに1個壊れた!化学スラスタ全損!燃料全部漏れた!漏れた燃料が機体内で凍ってる!!通信途絶!!!バッテリも壊れて太陽電池パネルは常に太陽を向けなきゃなんない!!!
⇒ 姿勢が狂っても、ほっとけば持ち直すように設計してたんだよね。こんなこともあろうかと。1年以内に60%の確率で通信回復するはず。(数ヵ月後)ほうら3ヶ月で繋がったぜ!⇒ とりあえずイオンエンジンの中和器から生キセノン吹かして姿勢制御。こんなこともあろうと中和器の向きを微妙にずらしてたんだよね。
⇒ 機体内をヒーターで暖めてベーキング。爆発しないようにゆっくりとね。気化した燃料はそのうち機体外に逃げるだろう。
⇒ 生キセノン吹かしつづけてると地球帰還用の燃料が足らなくね?あ、風車の原理で太陽光圧を利用して回転させて安定させればよくね?こんなこともあろうかと、回転軸が機体の中心を貫くように設計してたんだよ。⇒ 地球帰還用のカプセルに採取した試料を入れるにはバッテリーの電力が必要だなぁ。でも極低温で短絡故障(ショート)してるから下手に充電すると爆発しそうだなぁ。
⇒あ、古河電工のおっちゃんが補充電回路で充電する裏技教えてくれた。電源オンオフを高速連打すれば良かったんだ、ラッキー。
⇒ よし、地球帰還航行開始っと。イオンエンジンは3基生きてるからオッケー。ホイールは残り1個だから今のうちに何かいい手を考えておこうっと。⇒ 地球帰還第一期軌道変換完了。半年お休みして、第二期軌道変換開始。イオンエンジンBはどうやら寿命らしい。お疲れさん。残り2基。
⇒ おや、メモリエラー(SEU)か。良くある良くある。とりあえずセーフホールドモードで指示待ちっと。地球から診断してもらってイオンエンジンも再起動出来たので巡航再開。⇒ イオンエンジンDが経年劣化で故障。この状態ではもう地球に帰れない。
⇒ スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることで、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることができるじゃん、余裕余裕。(NEW)
引用もと:コメント: 小惑星探査機「はやぶさ」、平成22年6月の帰還に向けた運用を再開 – スラッシュドット・ジャパン
はやぶさリンク:はやぶさ、帰還に向けてイオンエンジン再起動: 松浦晋也のL/D
最新の「こんなこともあろうかと!」の詳細。 ホントはやぶさのドキュメンタリーを作って欲しい。それ見たら溢れる涙が止まらない自信がある。
ま、オレは最初から、はやぶさサンならやってくれるって「信じてた」けどね :razz:
ディスカッション
コメント一覧
ISASのセンセにとっては通常活動中なのかも知れないです
旧NASDAならとっくに諦めてるかも
NASDAなら、そもそも打ち上げない :twisted:
正解www
そういえば、
2chとかでも散々、こんなことも真田真田とかゆーてますが、
しばらく何のことかサッパリ分かりませんでした。
(最初ISASのセンセかと本気で思ったりも、それにしてはなんだかカキコがおかしいし)
ジェネレーションギャップですね。
えぇ~ :oops:
とは言え、おいらも再放送で見たクチだし、知らなくても仕方がないのか…
ですよね~~~~~~~w
オイラも7歳頃だかに夕方再放送と思われるのをみてました。
小さいからうろ覚え。
秀さんが自分より少しお兄さんだから、実はリアルタイム? とか思ってましたが、
これそれなりにクラッシックな作品ですよねw
余談ですが、
支那帰還兵の爺ちゃんが、
漫画はよーワカランが、これは面白い
とか言いながら焼酎カッくらいつつ一緒に視聴していた遠い記憶。
なつかしい。
アニメ放送開始が1974年だから、さすがにリアルタイムじゃないよ。
でも映画に伴う再放送やらなんやらで、夕方に見ていた記憶はあるな~。
ウチの爺ちゃんは樺太抑留経験もある爺さんなんだけど、
ロクに話も聞けないうちに行っちゃったよ。
今なら興味深く聴けるんだけどなぁ… :cry:
>樺太抑留
それは大変でしたでしょうね。
うーん。
うちの爺ちゃんは抑留とかは聞いた事無いので
なんとか逃げてこれたみたいです。
帰還後は実家(熊本)に仕事なくて婆ちゃんと東京で地下鉄掘りにきてたみたいです。
どこの地下鉄かは忘れたみたいですが、時々地下鉄使うときにふと思い致します。
>今なら興味深く聴けるんだけどなぁ…
同感ですね。まったくです。
余計なバイアスとか、思想信条に左右されないナマの話を伺えるハズが、
もう出来ないんですよね。
#親父とは仲悪い風だったので伝承は無いみたいです。残念。
そういえば、小学5年生ころの思い出で、
学校で戦争で悪いことした風なことを社会科で習って、
帰宅後そういうことあったのか爺ちゃんに聞いたら、
「今の学校はそういう風に教えるんか、、、なんでも悪かと、、、」 という風に憤慨してた記憶が印象深い。
自分はキョトンとするしかなかったんですがね。