書評「世界を変えた10冊の本」 世界に大きな影響を与えた10冊の本を池上さんが紹介する一冊

読書

世界を変えた10冊の本

世界を変えた10冊の本を、わかりやすい解説でおなじみの池上さんが紹介してくれる書籍「世界を変えた10冊の本」をKindle書籍で読みました。

この本を読むと「世界を変えた」と言う表現が誇張ではなく、本当に本によって世界が変わったんだと思えます。書物の持つチカラを見直すことになる良書でした。

書籍紹介文

本当の「知力」が身につく名著の読み方
『聖書』『資本論』から『アンネの日記』まで。池上さんが世界史を見渡し、10冊を厳選。その内容と歴史的位置づけを徹底解説!

『聖書』『種の起源』『資本論』から、『アンネの日記』や話題の“プロ倫”まで。それまでの常識を180度ひっくり返し、今につながる歴史を作った世界の重要書物10冊を、池上さんが鮮やかに解説します。もととなったのは、女性誌「CREA」の昨年12月号から10回にわたる連載。「書物から得る教養は、未来を切り開く力となる」というメッセージは、3・11以降なおいっそう色濃くなり、読むと心に強靭な柱が生まれるような本となっています。

ページ数 272ページ
初版奥付日 2011年08月10日
ISBN 978-4-16-374390-5
引用元:http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163743905

目次

  • 第1章 アンネの日記
  • 第2章 聖書
  • 第3章 コーラン
  • 第4章 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
  • 第5章 資本論
  • 第6章 イスラーム原理主義の「道しるべ」
  • 第7章 沈黙の春
  • 第8章 種の起源
  • 第9章 雇用、利子および貨幣の一般理論
  • 第10章 資本主義と自由

書評

単に本を紹介するだけではなく、その本が現代に与えた影響や、その本の内容に対する反論まで含めて書かれているのが好感触。各章に割り当てられたページ数はそれほど多くなく、どの本も軽い内容紹介に留まっているが、気になるようなら原著を読めば良いのだと思う。

個人的には第1章で紹介されている「アンネの日記」が世界を変えたと言うのが一番のオドロキだったかな。

第2章、第3章、第6章で紹介されている「聖書」、「コーラン」、「道しるべ」の宗教関連書も、すべて関連性があると言うことを知って勉強になりました。

資本論にも興味が出てきたので、池上さんが資本論を解説する『池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」』も読んでみようと思います。

『世界を変えた10冊の本』池上 彰 | 単行本 – 文藝春秋BOOKS [公式]
今こそ、書物の力を見直したい 『世界を変えた10冊の本』 (池上彰 著)|自著を語る|本の話WEB [池上さん本人による書籍解説]