腎移植で感じた2つのデメリット、夫婦間腎移植5年目の記録
夫がドナー(提供者)、妻がレシピエント(受容者)となって行う夫婦間腎移植を行ってから5年が過ぎました。
お陰様で腎臓に関しては夫婦共々良い状態を保てているのですが、副次的なデメリットを感じることがあったのでメモ書き的に残しておきます。
免疫抑制剤を服用するので病気がちになる
移植した臓器に対する拒否反応を抑制するため、レシピエントである妻は免疫抑制剤を服用しています。「異物」である移植腎を攻撃しないために必要な措置ではありますが、その名の通り免疫が抑制されて免疫力が低下するので病気にかかりやすくなります。
それまでは滅多なことでは風邪を引かなかった妻が、移植後は年に数度、風邪と思われる発熱に見舞われるようになりました。くわえて今年はインフルエンザも発症。妻は人生初の感染だったそうです。
当然ながらメリットがデメリットを上回るのを承知で服用していますし、免疫力が落ちるので予防や自己管理に気をつけるよう指導されてはいます。
しかし実際に何度も風邪を引く妻を見ていると、デメリットも小さくないなと感じます。
ガンになったときに使える薬が制限される
これは夫婦ともに言えることなのですが、腎臓が片方しかない「片腎」のため、ガンなど重篤な病気にかかった際に使用できる薬の種類や量に制限が掛かります。
もしガンの発見が遅れた場合、普通の人に比べて治療の幅が限られることになるため、積極的にがん検診を受診し、早期発見に努めるよう指導されました。
がん検診の受診自体はデメリットには感じませんが、「治療の幅が限られる」というのは小さくないデメリットだなと感じました。
おわりに
夫婦間腎移植を行ったことに後悔はありませんし、この5年の妻の状態を見ているとやって良かったなと思っています。
しかしメリットだけでは無くデメリットがあることも事実なので、あとに続く移植希望者の参考となるよう、思ったことを思ったままに書いてみました。どこかの誰かのちょっとした参考にでもなると嬉しいな。
本文とは直接関係ありませんが、この記事のアイキャッチ画像作成用に「Unique OGP Demo」を使わせて頂きました。便利なサービスを公開して頂きありがとうございます。
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