寄生獣の世界を広げるアンソロジー本「ネオ寄生獣」レビュー
岩明均の『寄生獣』を原作とする公式アンソロジー本「ネオ寄生獣」を読みました。
想像していたのと全く異なるトリビュート作品集で、寄生獣が好きならぜひ読んで欲しい1冊でした。
「ネオ寄生獣」は人気作家12名によるトリビュート本。ただしトリビュート(賞賛)とは言え「寄生獣」の設定を踏襲していれば何でもアリと言うことで、シリアスありギャグありと作品ごとの振れ幅が大きく、様々な「寄生獣」の世界が楽しめるようになっています。
「ネオ寄生獣」に参加している著者とその代表作は以下の通り。
- 萩尾望都(ポーの一族、11人いる!、トーマの心臓)
- 太田モアレ(鉄風)
- 竹谷隆之(フィギュア造形作家。雨宮慶太監督作で有名)
- 韮沢靖(クリーチャーデザイナー。モモタロスで有名)
- 真島ヒロ(FAIRY TAIL、RAVE)
- PEACH-PIT(ローゼンメイデン)
- 熊倉隆敏(もっけ)
- 皆川亮二(スプリガン、ARMS)
- 植芝理一(ディスコミュニケーション、謎の彼女X)
- 遠藤浩輝(EDEN)
- 瀧波ユカリ(臨死!!江古田ちゃん)
- 平本アキラ(アゴなしゲンとオレ物語、監獄学園)
どの作品も寄生獣をベースとしながらも想像・妄想を膨らました名作ばかり。特に萩尾望都さんの『由良の門を』は、もっと続きを読みたくなるほどの傑作でした。
オススメです!
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