フェルマーの最終定理、読了

読書

フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで

読むのをサボっていたので時間が掛かったけど、最後まで楽しく読めました。

実際の難しい数式が出るようなことは一切無く、解決に至るまでの試行錯誤の様子や、数式に関わってくる人間たちを上手に文章で表現しています。

あえて言うとプロジェクトXみたいな感じ?ゆっくり読めば誰でも理解できると思うので、時間のある人は一読をおすすめします。

フェルマーの最終定理に関する簡単解説。

3以上の自然数nに対して、x^n + y^n = z^nを満たすような自然数x,y,zは存在しない。

たとえば n=2 の場合、3^2 + 4^2 = 5^2 で有名なピタゴラスの定理になります。ここまでは数千年の昔から証明されている事柄。

ところがnが3以上の場合はどうやら成り立たないみたいだよ?ってのが360年前に提唱され、どうやらその通りみたいなんだけど、誰もそのことを証明できない。

何人もの優秀な数学者達が少しずつ歩を進め、ついには証明に至るという感動のストーリー。

もっと詳しく知りたい人はWikipediaでもどうぞ。

本のおまけに付いていた不合理な証明。

a=b

両辺にaを掛けると、
a^2=ab

両辺にa^2-2abを足す
a^2+a^2-2ab=ab+a^2-2ab

これを簡単化すると
2(a^2-ab)=a^2-ab

最後に両辺をa^2-abで割ると
2=1

おいらは不合理を解明できず答えを読んでしまいました。気になる人は本を買って確認だw