下妻物語、視聴
予想外に面白かった。性別、年齢を問わず誰にでもお勧めできる良作。ロリータとヤンキーで食わず嫌いせず、ダマされたと思って見て欲しい。ハリウッド映画より楽しめる邦画がここにあります。
ストーリーは単なる青春モノ。だが要点はそこではなく、観客を飽きさせない映像手法が秀逸。田舎のシーンは暖色系フィルター、ロココ調では白色系フィルターなどの色合い変化に始まって、最初のシーンがスローモーションで始まったり、劇中で突然アニメーションが始まったりする。手を変え品を変え、とにかくテンポ良くストーリーを進めていく。やりすぎると鼻に付きそうな演出も見受けられるが、監督の絶妙の塩加減のお陰か、リズムを崩すことなく良い味を引き出す事に成功しています。まさに良い塩梅ってヤツだな。
キャスティングも絶妙でロリータ系の深田恭子、ヤンキー役の土屋アンナともにハマリ役。演技が上手いというわけではないが、このキャラクターならこの人だ!と思えるほどピッタリマッチしています。主演の二人以外も秀逸なキャスティングで、監督の人を見る目の鋭さに驚かされます。気に入っているのは一角獣の阿部サダヲ、Baby店長役の岡田義徳、パチンコ屋店長の生瀬勝久。みんな良かったけど特に生瀬さんの変身ぶりに感心させられたよ。この人は本当に化けるんだな~。
そんなわけで積極的にお勧めしたい本作品。「フカキョンとアンナの青春映画」などの偏見を持たず、ぜひ一見をお勧めします。ここ数年来で最高の出来映えを誇る邦画ですよ!
おまけ。お嫁さんが「田舎のジャスコ」の実体を掴めていなかったようなので、グーグルマップで探してきた「ジャスコ下妻店」を貼っておくわ。周りは畑ばかりの田舎風景に、ドンとそびえ立つ巨大なジャスコをご確認下さい。
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