人力仕事が空間を超える日
お店の棚や友だちの本棚で何か欲しい物を見かけたら、Amazon Mobileを使って写真を撮ると、その写真がAmazon.com社のサーバーに送られ、同じ物がAmazon.comで売られているかどうか、 Amazon.com社が探してくれるのだ[同じものがあるとメールで知らせてくれる]。
米Amazonには報酬数セントで「人力仕事」を仲介するサービスAmazon Mechanical Turkがあるそうだ。しかも「Amazon Mobile」なるiPhone用ツールを使うと「撮影した写真に写っている商品が何なのか?」を人力で調べてくれるらしい。
調べてくれるのはAmazon社員ではなく、数セントの費用で仕事を引き受けるボランティア。Amazon Mechanical Turkには「この商品を見つけたら1セント」みたいな感じで仕事が並んでるみたい。バーコードや画像認識を利用して自動的に商品を見つけるサービスも見かけるけど、今のところ一番確実なのは人力なんだろうね。
このサービスは米国向けだし、国内の「人力検索はてな」や「教えて!goo」も国内の回答者に頼ってる。でもこういう「人力仕事」が空間を超え、仕事単価の安い国で処理されるようになったらどうなるんだろう?
メッシュネットワークで繋がったOLPCから、翻訳ツールを通して「人力検索はてな」に回答が寄せられるようになったら?中国の農村から携帯電話で「教えて!goo」に回答を寄せてくれる人が現れたら?
1円以下の報酬でも「仕事」を受けてくれる人は大勢いそうだし、画像検索などの「難しいデータ処理」に対する新しい解法が見つかるのかも知れない。攻殻機動隊にあった「イシカワのパチンコ屋」の低レベル版が、実世界に現れるかも知れないね。
すぐに「人力仕事のプレースシフト」が訪れるとは思えないけど、もう一回り大きいスパンぐらいなら変化がやってくるのかも。そんな様々な「変化」を見たいから、できるだけ長生きしたいなぁとシミジミ思うわけですよ。
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