政教分離の勘違い
「人力検索はてな」で行われた「宗教団体が政治に関わるのは法的にもアウトかどうか?」を問うアンケートで、「宗教団体が政治に関わるのはいかなる形であってもアウト 」という回答が82%を占めたようだ。
この結果を見ると「政教分離」とは「宗教団体が政治に関わってはいけない」ことだと勘違いしている人が大勢いることが分かる。それじゃ信教の自由を侵害しちゃうんだけど、そこまでは深く考えずに回答しているんだろう。
日本国における「政教分離」の第一義は「国が宗教団体にメリットを与えては行けないコト」、そして第二義は「国が宗教をやっちゃダメ」ってだけ。(参考:日本国憲法第20条 – Wikipedia)
我が国の歴史を鑑みて「政教分離」を考えると、その意義は「国家が宗教を設立することを禁ず」だと思うんだけど、いまのように「宗教団体が政治をやっちゃダメ!」な風潮はどこから生まれたんだろう?
GHQの宗教政策が、人民への意識コントロールにまで及んでると言うことなのかな。宗教家の末端として思索の一項目に加えてみよう。
ディスカッション
コメント一覧
毎度お馴染み、長くてスンマセン。 マジレス試みます。
アンケートがどうかは知りませんが、
率直に、政教一致(宗教団体が政治やっちゃう)反対です。
いいこと言ってるうち、いいことやってるうちはよろしいんです。
それが、おかしな方に振れたとき、歯止めが利くのかどうか。
それが問題だと思ってます。
極端に振り切れる可能性があり得るのではないか、という懸念です。
自分は、
安定してかつ、持続可能な社会というものが素晴らしいと思っています。
そう考えた場合、宗教というツールを頼るのは危ういものでは?と感じます。
かつて、太平洋戦争の時、大手新聞社が相当民衆を扇動したように、
現代においても、大きな影響力を持った集団とは、そのような危うさを持っているのではないかと。
-集団
-教義
-先導者(指導者)
集団の中で、一個人の思想信条の独立ははたして保てるのか?
本当に、自分の思考によるもので、結果としてその集団と一致しているのか?
教義とは、指導者の解釈次第でどのようにでもなるのではないか。
今素晴らしくとも、将来も約束されるかは不明であり、
政党となり、与党に入り込み、一定の影響力を持ち、 といった具合で
ステップバイステップでチカラを獲得していったとき、
どうなるのか?変質したりはしないのか?
変質した場合に、最初にも書いたように、おかしな方に触れたときに歯止めが利くのか?
自分が思う正常制御構造:
国民(個人)→政党(代議士)→与党
自分が思う不安定制御構造:
国民(個人)→宗教→政党(代議士)→与党
↑____↓
色の付いたループバック制御
ここで1レイヤー余計にかむ
簡単に言うと、
『群れるな』だと思います。
宗教だけの問題ではないのですが。
しかし、宗教はそういった類のなかでもっとも極端になり得ると考えます。
それは、それが心の奥底まで影響を及ぼすからです。
(キツイ言い方をすると、心を牛耳る、心を侵す、ブレインウォッシュ とでも)
他国の例を引くまでも無く、
我が国でも仏教伝来時に相当な権力闘争があったらしいし、(曽我氏とか)
まーあれですわ、狂信者的なものは相当おっかないです。
全ての宗教・信仰者が狂信者とは決して言いませんし、思っていません。
ニュートラルな方々もいるでしょうが、
自分としては『不安定化する可能性があり、冗長な制御回路は排除したい』、という思考です。
何も宗教という手段が無いと政治が進まないわけではなし、
懸念はあっても積極的に選択する合理的な理由は無いと思います。
こういったことから、
自分なりに歴史を教訓にした場合、
これは無いわあ、と考えちょります。
余談:
『国が宗教団体にメリットを与えては行けないコト』とありますが、
自分なりに思うに、
まあ、この話題となると触れずにおれない気もするので書いてみますが、
現与党・公明=創価に関して。
非課税の宗教施設(なんとか会館)で公明立候補者を応援するような、
公明に利する様な活動を行っている事実から、
国は宗教団体を背景にした政党にメリットを与えちゃっている気もかなりします。
どうなんですかねえ。
本当の余談:
名前が「深大寺の住人」ですが、
深大寺(天台)の住職ではありませんので(汗
たまにジョークで言われますがw
丁寧なコメントありがとう :-) 多くの日本人が「宗教≒カルト」的な印象を持ち、カルトが政治に関わることを懸念しているのは分かるよ。
ただ「特定の思想を持っている」だけの宗教家に対し、一律に政治に関わることを否定されるのは困る。人類の8割が何らかの信仰を持っている現代において、宗教の2文字でラベルを貼り付けるのは余りにも乱暴だよ。
たとえ日本人の多くが「無宗教」を自認しているとは言え、「多数決」で宗教家の思想・信条の自由を侵害する権利は無い。信仰の自由を保障しているのは、政教分離を定義するのと同じ「日本国憲法第20条」であることを再確認して欲しい。政教分離と信仰の自由は、表裏一体であることを理解して欲しいんだよ。
そもそも論として、最初に上げた「宗教≒カルト」的なイメージが世間一般に広まってしまったた根源が分からないんだよね~。何でもそうなんだけど「道具が悪いんじゃなく使うヤツが悪い」でしょ。
ボケボケと書いてると長くなりそうなので、この辺で切り上げます :-P 一度飲みにでも行って、ゆっくり色んな話をしたいね :wink: