CD『Autumn Leaves』(Bill Evans)の感想
ビル・エヴァンスのライブアルバム『Autumn Leaves』を聴いたよ。マイナー気味なアルバムだけど、なかなか良い感じでした。
このアルバム、元々は「Piano Perspective」、「Autumn Leaves」の2枚のアルバムだったものを、重複を省いて2in1としてまとめたらしい。で、ここからがちょっと面白いんだけど、更に元を辿ると『Waltz For Debby-The Complete 1969 Pescara Festival』って名前のアルバムだったらしい。
タイトルからして分かるように「Waltz For Debby」がメインのアルバムだけど、録音に失敗して肝心な「Waltz For Debby」のイントロ部分が録音されなかったんだって。それなら!と言うわけで「Waltz For Debby」を外し、アルバムタイトルも「Autumn Leaves」(枯葉)に変更したんだってさ。へーへーへー。
ライブは1969年にイタリアのペスカラで行われたそうで、そのライブのラジオ放送を音源として録音したものらしい。だから少し音が悪いけど、それを補って余りあるぐらい価値がある。エヴァンス、ゴメス、モレルの黄金トリオが奏でる旋律は、激しいけれど美しく、もの悲しさを感じると共に心が安らぐ曲が多いです。
途中で電車の通過音まで聞こえてくるライブっぷりだけど、そんなことが些細に思えるぐらい良いアルバムです。評価は「Nardis」が五つ星の満点。他も全て☆4つで大変満足の行くアルバムでした。ピアノトリオが好きならオススメです。
iTunes Storeで「Waltz For Debby- Live In Pescara 69」を試聴する
参考動画:YT | Autumn Leaves – Bill Evans
参考リンク:リスニング☆BAR AUTUMN LEAVES / Bill Evans
アルバム『Autumn Leaves』の曲目リスト
- Autumn Leaves
- Turn Out the Stars
- Quiet Now
- Nardis
- Very Early
- Sleepin’ Bee
- What Are You Doing the Rest of Your Life?
- T.T.T. (Twelve Tone Tune)
- Sugar Plum
- Emily
- Some Other Time
1969年、イタリアのペスカラで行われたライブを収録したものだそうです。
メンバー
- ビル・エヴァンス[Bill Evans](Piano)
- エディ・ゴメス[Eddie Gomez](Bass)
- マーティ・モレル[Marty Morell](Drums)
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