地デジ世帯普及率、実際は7割程度

地デジ

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)

地デジ世帯普及率が3月で83.8%となり「目標を上回った」との報道があったけど、実際に視聴している世帯は7割しかいないみたい。

 原口一博総務大臣は、25日に行なわれた閣議後の記者会見において、地上デジタル放送対応受信機の世帯普及数が3月に83.8%となったことを明らかにし、「当初の目標を上回った」と述べた。
引用元:http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100526_369660.html

これ、総務省の発表資料をちゃんと読むと「実際に視聴している世帯は72.4%」って書いてあるから。

地上デジタル放送を視聴できる世帯の割合は77.7%であり、実際に視聴している世帯は72.4%であった。
引用元:http://www.soumu.go.jp/main_content/000067968.pdf

アンテナや分配機の問題で、テレビはあるけど地デジが見られない世帯が少なくないみたい。加えて、外付け機器のみが地デジ対応で、切り替えが面倒でアナログ放送を見てる家庭もあるようだよ。

しかも上記PDFの「3-1 今後のデジタル化の予定」を読み解くと、まだ地デジが見られない世帯では、ほとんどが「停波ギリギリまで対応予定なし」と答えていることが分かる。

停波まで残り一年と少し。視聴世帯数は7割を超える程度しかないし、おまけに多くの世帯が「ギリギリまで待つ」と言ってる…

この状況を普通に考えると、とても1年後に電波を止められるとは思えないんだけど、どうっすかね?