はやぶさ、帰還

はやぶさ

はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

小惑星探査を目的に開発された探査機「はやぶさ」(MUSES-C)が、地球に帰ってきました。

288,243,130km(2億8千km)先にある小惑星「イトカワ」から試料を持ち帰る、長い長い「おつかい」。

本来は試料の入ったカプセルを分離後、再び宇宙に戻る予定だったのですが、「おつかい」でくたびれてしまった「はやぶさ」は、そのまま大気圏に突入することになりました。

残念ながら「はやぶさ」は大気圏再突入用に作られておらず、突入時の高熱にさらされると燃えて灰になってしまいます。文字通り「燃え尽きてしまう」のです。

そんな「はやぶさ」が、大気圏突入直前に地球の写真を撮ることになりました。

撮影用のカメラは長い間電源を切られており、正常に動作するか疑問符が付く状態だったそうです。

そんな状態でしたが、カプセル分離成功後、残ったチカラを振り絞り、地球が見えるように反転。カメラの起動にも成功し、数枚の撮影が行われました。

ほとんどが何も写っていない真っ黒な写真だったそうですが、時間ギリギリに写された「最後の1枚」に、地球の姿が残っていました。

はやぶさが最後に見た地球

写真データ送信中に通信が途絶えたため、写真の下部が欠けてノイズも残っていますが、最後の最後に、「はやぶさ」は故郷を目にすることが出来たようです。

そんなコトを知ってから「[drawr] すこっち – 2010-06-13 12:35:13」を読むと、良い感じに感動できるかも知れません。