HDワイヤレスAVキット『EZR601AV』レビュー
クイックサンのHDワイヤレスAVキット『EZR601AV』を一ヶ月ほど使用したのでレビューするよ。
EZR601AVの特徴
EZR601AVは、パソコンとモニタ/プロジェクタ間を無線化するためのデバイスです。
使用前は「パソコンの画面を無線伝送する」と思ってたけど、厳密にはUSBによる外部モニタ接続が追加され、そのモニタ接続先が無線伝送先って形式みたい。なので、モニタが追加されると思ってた方が理解しやすいかも?
製品はパソコン側に接続する「PCアダプタ」と、テレビ/プロジェクタ側に接続する「A/Vアダプタ」に分かれており、画面の解像度はVGA接続時に1440×900、HDMI接続時に1280×720の表示が可能です。
無線化伝送技術には懐かしのUWB(Ultra Wide Band)方式を使用。Wireless USBって、Bluetoothに負けてどっか行っちゃったね…
無線伝送距離は「最大10m(見通し)」となっていますが、信号の直進性が高いので10mは理想値です。実際は見通しで5m、遮蔽物がある場合は1m~3mぐらいが限度に思います。
EZR601AVの外観
EZR601AVの外観を写真で紹介するよ。
PCアダプタ
まずPC側に接続する「PCアダプタ」です。
PCアダプタを横から見たところ。
USBのクチは90度回転可能で利用シーンに合わせた使い方が可能です。
A/Vアダプタ
続いて、モニタ/プロジェクタ側に接続する「AVアダプタ」です。
AVアダプタを裏から見たところ。
AVアダプタには、コネクタとしてHDMI、VGA、3.5mm音声ピンジャック、ACプラグが用意されています。
EZR601AVの使い方
EZR601AVの使い方は簡単です。
まずパソコンにドライバをインストールし、その後にPCアダプタを繋ぐとアダプタが認識されます。
あとはA/Vアダプタを、テレビやプロジェクタなどに接続すると、パソコンの画面がテレビに表示される形です。
機器がペアリングされた状態で出荷されているので、繋ぐだけで使えるのは簡単で良いと思います。
EZR601AVの使い勝手
EZR601AVは、一度繋がってしまえば快適でした。
接続時に特に難しい設定もなく、接続後は動画・静止画ともに不満のないレベルで表示されました。
導入当初は動画再生時に表示崩れが見られたのですが、PCアダプタ側の設定で「ビデオの最適化」をチェックすることにより、違和感なく再生されるようになりました。
実際の使用環境は、隣室にあるデスクトップPCの画面を、リビングにあるREGZA Z3500に表示していました。
機器間は2メートルほどですが、これ以上離すと接続できないことが多かったです。
EZR601AVの問題点
便利に使っていたEZR601AVですが、幾つか問題点もありました。
接続しない
一度繋がってしまえば快適な「EZR601AV」ですが、接続が安定しないことが多かったです。
どうやら電波の直進性が高いようで、ふすまを閉めると使えなくなったり、遮蔽物が増えると使えなくなったりで難儀しました。
しかなく、PCアダプタ・A/Vアダプタ双方ともに目立つところに設置して、赤外線通信のイメージで設置位置を工夫する必要がありました。
たまに熱暴走する?
5~6時間の連続稼働時、熱暴走と思われる接続断が発生することが3回ほどありました。
このときは、A/Vアダプタ側の電源を再投入することで復帰しました。
画面乱れ
ディスプレイモニタとして使用した「REGZA Z3500」と相性が良くないようで、接続開始後の画面下端にチラツキが発生することがありました。
ただし、REGZA側の入力切り替えを行うことで100%解消していたので、あまり大きな問題とは感じませんでした。
まとめ
EZR601AVは、同一室内に設置するプロジェクタの「最後の数メートル」を無線化するのに便利ではないかと思いました。
特にプロジェクタを天釣りする場合、邪魔なケーブルを這わせる必要がないので、ビックリするぐらい便利に使えそうに思います。
ちょっと違った使い方かも知れないけど、ミニノートの類に外部液晶を追加するのに使うのもアリかも?と思いました。
ノート側のUSBを1つ消費して、ディスプレイのクチが1つ増えるので、環境によっては便利に使えるのではないかと思います。
こんな人にはイマイチ
同一室内のPCからリビングテレビへの接続に使うなら、ちょっと微妙な製品かも知れません。素直にHDMIケーブルで接続した方が幸せそうです。
隣室からPCの画面を飛ばしたい場合もオススメしにくいです。信号の直進性が高いので、ちょっとしたことで繋がらなくなると思います。
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