やっぱ本物は違うね!「ベルリン国立美術館展」でヨーロッパ美術をチョイかじり

日記

タイトルで「本物は違うね!」なんてカッコイイことを言って見たものの、実は美術なんて中学の授業以来でカラッキシな感じのhide10( @hideto )です、こんにちは。

先週末のことになりますが、上野にある国立西洋美術館で開催されている「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」に行ってきました。

知人から「今年はフェルメールの当たり年だよ」と教えて頂いたので、それならと「真珠の首飾りの少女」を見にいってきた次第です。

そんなワケで、いつものように写真多めでレビュー…と行きたいところですが、特別展である「ベルリン国立美術館展」は館内での写真撮影が禁止されていました。

と言うわけで、看板だったりウィキペディアコモンズから借用したりの「画像多め」で、「ベルリン国立美術館展」のオレ的見所をご紹介します。

果物、花、ワイングラスのある静物

まず最初のオススメは、ヤン・ダヴィス・デ・ヘーム の「果物、花、ワイングラスのある静物」です。

DSC05815.JPG

美術館の前にあった大看板を撮影しました。この絵は本展覧会のポスターとして使われているので、入館前に見る最初の絵と言えるかもしれません。

展示されていた他の作品と比べると、それほど有名な作品ではないようですが、実際の絵を見ると写実っぷりが度を超えていて怖いぐらいでした。

写真と実物では、見え方や印象が大きく違うんですね。

真珠の首飾りの少女

続いてこちらは大本命、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」です。

この絵も写真などで見た印象とは大きく異なっていました。

壁は白い絵の具じゃないのに白く見えるとか、壁の微妙な明暗が部屋の空間的な自然さを出しているとか、左下の暗いところも実はしっかり書き込まれてるとか分かって興味深かったです。

余談になりますが、この絵の原題は"Woman with a Pearl Necklace"なので、「少女」ではなく「女」なハズですね。「真珠の耳飾りの少女」の影響もあり「少女」としてあるのでしょうか?

黄金の兜の男

今回見た中で一番驚いたのは、レンブラント派の「黄金の兜の男」です。

キャンパスに絵の具が塗ってあるだけなのに、何度みても兜がピカッと輝いてみえる!

この絵は自分的にスゴク不思議で、絵の前を通り過ぎたあと、戻ってまた見ちゃうぐらいに衝撃的でした。

この絵も、展示会では「黄金の兜の男」と紹介されていましたが、Wikipediaでは「黄金の兜をかぶった男」と訳されていますね。

「イノシシ狩り」と「シカ狩り」

適切なサンプル写真が見つからなかったのですが、フェルメールやレンブラントと同じ部屋に展示されている、小さな木彫り壁掛け作品「イノシシ狩り」と「シカ狩り」も良かったです。

DVDケースぐらいの小さめな木彫り作品なんですが、驚くほど細かい浮き彫り(?)になっていて、固いツゲの木をこんなに細かく彫れるのが不思議でなりませんでした。

「ベルリン国立美術館展」の感想

そんな感じの「ベルリン国立美術館展」ですが、美術に疎い自分でも中々に楽しめました。

途中、休憩スペースにあった図録で、目の前の作品と図録の写真を見比べたのですが、どの写真も実際の作品の良さを表現し切れていないと感じました。

やっぱり実物はスゴイ、です。

それから、思ってたよりも「見所」が多かったです。行く前は「真珠の首飾りの少女」を見られれば良いかな?なんて思っていましたが、コレが大間違い。ここでは紹介していない絵画にも素晴らしいものが多く、また木彫りの彫刻が多数展示されていたのも以外でした。

展示スペース最期の「ドローイング」も密かに衝撃的かも。絵に詳しい人が見たら、大きく影響を受けるんじゃないかと思います。

土曜の休日と言うこともあり、会場はそれなりに混雑していましたが、展示物の前で待つほど混雑していたのはレンブラントとフェルメールぐらい。他は流れに沿っていれば普通に見られましたし、じっくり数分観察することも出来ました。

ぶっちゃけ今一番ホットなのは、マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝に展示されている、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」だとは思いますが、その前に「ベルリン国立美術館展」に行って、ヨーロッパ美術の歴史をチョイかじりするのも良いと思いますよ。

ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年

会期:2012年6月13日(水)~9月17日(月・祝日)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
休館日:月曜日(ただし、7月16日、8月13日、9月17日は開館、7月17日は休館)
会場:国立西洋美術館 企画展示室

引用元:http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2012berlin.html#mainClm