【読書】「時砂の王」、タイムトラベル系SF。少ないページ数で綺麗にまとめる
人類の滅亡を防ぐため時間遡行を行って歴史の改変を試みる未来人と、邪馬台国の女王「卑弥呼」が協力し、人類滅亡を企んで同じく時間遡行を行う機械系ETとの戦いを描いたSF「時砂の王」を読みました。
170ページと少ないページ数の物語でしたが、最後まで綺麗にまとまっていて感心しました。
書籍紹介
耶馬台国の女王・卑弥呼を救った〝使いの王〟は驚くべき物語を語る。二千三百年後の未来、謎の戦闘機械群により地球は壊滅、人類の完全殲滅を狙う機械群を追って彼ら人工知性体たちは絶望的な時間遡行戦を開始した。そして三世紀の耶馬台国こそが、全人類史の存亡を懸けた最終防衛線であると。著者初の時間SF
引用元:http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/20904.html
感想
良く出来てるなと思った。
紀元前から西暦2,600年まで、更にその先まで含めた壮大なタイムトラベル物語なのに、2本のストーリーを交互に描く事で読みやすく進んでいく。ページ数も170ページと少ないのにタイムパラドックスを含む難しいストーリーを綺麗に展開してるなと感じた。
中心軸に登場する二人の恋愛物語や、比較的軽いテンポに物足りなさも感じるが、最近の小説だとこれぐらいが良いのかなと思う。
ハードなのを期待してると肩すかしだけど、それを踏まえて読み始めればタイムトラベル系SFとして楽しめると思います。
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