世界を変えたのは「箱」だった。書籍「コンテナ物語」レビュー
世界を変えたのは「箱」の発明だった。
20世紀最大の発明品の1つといわれる「コンテナ」。その誕生と発展の軌跡をまとめた本で、ビル・ゲイツ氏が選ぶ「2013年に読んだ記憶に残る7冊の本」 に選ばれたことで一躍有名になった。
ただの箱が物流を変え、最終的に世界的不景気を招いた理由がわかります。
ウリを三行で
- 物流がコンテナ化した以前と以後がわかる
- コンテナが世界を変えた理由がわかる
- コンテナを「発明」した人物の成長がわかる
目次
- 第一章 最初の航海
- 第二章 埠頭
- 第三章 トラック野郎
- 第四章 システム
- 第五章 ニューヨーク対ニュージャージー
- 第六章 労働組合
- 第七章 規格
- 第八章 飛躍
- 第九章 ベトナム
- 第一〇章 港湾
- 第一一章 浮沈
- 第一二章 巨大化
- 第一三章 荷主
- 第一四章 コンテナの未来
内容紹介
20世紀最大の発明品の1つといわれるのがコンテナ。コンテナの海上輸送が始まったのは1956年3月のことだ。アメリカの陸運業者マルコム・マクリーンは、コスト削減と交通渋滞回避のため運賃の安い沿岸航路に目をつけ、トラックから「箱」だけ切り離して船に載せるアイデアを思いつく。陸上、海上輸送の兼業を禁止する規制当局と戦い、さらには埠頭を牛耳る沖仲仕の組合の抵抗を押さえ、1956年3月、コンテナの海上輸送が世界で初めて実現する。天性の企業家マクリーンは次々に船会社を買収し、ベトナム戦争では軍事物資の輸送に食い込み、世界最大級の海運業者に飛躍する。日本、韓国、シンガポールなどアジアの国々は、巨大なコンテナ専用埠頭を設置し、欧米との貿易で巨額な黒字を溜め込み、世界経済への影響力を増していく。グローバルな経済の成り立ちを「箱」に焦点を当てて振り返ったノンフィクション。
引用元:http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P45640.html
読書メモ
小説仕立てのノンフィクション作品。コンテナがどの様に生まれ、どの様に発展していったかを年代順に追う。
様々なテーマを抱えた本で一言で内容を言い表すのは難しいが、ノンフィクション作品としては非常に読み応えがあり得るものの多い1冊。
日本もコンテナに強く係わっており、コンテナのお陰で成長できたことが理解できた。
一部、ストの詳細が長めでまどろっこしかったが、多少なりとも世界経済に興味があるなら読んで損は無い。
おわりに
価格が高めで中々買えずにいましたが、Kindleのセールで半額になっているときに買いました。
基礎教養として、コンテナの偉大さを知っておくことは役に立つと思います。かなり強めにオススメです!
☆ 日経BP書店|商品詳細 - コンテナ物語 [公式ホームページ]
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