良くも悪くも猫がリアルなゲーム「Stray」レビュー。ピュアなネコ好きは要注意!
ポストアポカリプスな世界。不注意で地下に落ちた猫が地上への生還を目指すゲーム「Stray」のPS5版をクリアしました。
クリア時間はザックリ6時間。途中で詰まるところはほぼ無く、一本道でスルスルッとクリアした印象です。
猫が主人公と言うことでネット上で話題になり、PS Plus エクストラ/プレミアム対応と言うことでプレイした人も多そうですが、個人的には猫がリアルすぎる弊害もありました。
そんなStrayをサクッとレビューしていきます。
注意事項
まず最初に。
20年以上猫を飼っているネコ好きとして、このゲームの猫の扱いに嫌悪を感じるシーンがありました。ゲームが上手になれば回避可能ですが、初見ではほぼ間違いなく猫が不幸な結果に見舞われるシーンがあります。
たかがゲームではあるのですが、猫がリアルなだけにネコ好きは嫌な気分になる可能性があることをお伝えしておきます。
良かったところ
- 猫の動きがリアル。
- サイバーパンクな街の雰囲気。
- ネタもきちんと翻訳されている。
感心しないところ
- 猫の死がリアル。
- 謎解きやアクションは凡庸。
- カメラワークが今ひとつ。
レビュー
猫の動きが非常にリアルで、特に歩いたり走ったりする時の雰囲気が秀逸。足下の材質によって歩く音も変わるため没入感が高かったです。
サイバーパンクな街の雰囲気も良かった。ストーリーに沿って変わる街の雰囲気は映画的で好ましい。超絶美麗グラフィックと言うほどではないけど、十二分に美しいグラフィックでした。
日本語訳が適切で、ネタと思われる個所をきちんと消化して翻訳していたのに感心しました。PSユーザーは当たり前に感じるのかもだけど、Xboxを知ってると羨ましい限り。
上下移動は猫らしさが出て楽しかったが、開発陣が力尽きたのか中盤以降は余り活用されず。中盤以降にもうすこしボリュームが欲しかったです。
ストーリーは良くあるタイプで先が読める。序盤で「たぶんこうだろうな」と思ったとおりのストーリーでした。
猫の死がリアルで特にZURKと言う敵に集団で襲いかかられると最悪。DualSenseから猫が食い殺される振動と音が伝わってくる演出は要らなかったです。無敵モードを作るなどして猫が死なないモードも欲しかった。
謎解きやアクションは凡庸で解けた時に爽快感があるモノは少なかった。帽子屋さんに入るときに「なるほど」と思ったぐらい。
室内や壁際などで上下移動するとカメラ移動が付いてこず、手動でぐりっと回す必要があったのが今ひとつ。ポリゴン抜けするシーンも多々あり、任天堂ならもっと綺麗に回すのになと思いながらプレイしました。
おわりに
PS5版に加えSteam版もある本作。PS Plus エクストラ/プレミアムで遊ぶならオススメですが、PS版3520円、Steam版3500円の正価で買うとボリューム的な不満が出るかも知れません。セールを待っても良いかもね。
ストーリーに含みがあり更なる続編も期待できそう。アウトサイダーの過去やZURKの進化要因や現在の目的、そしてそもそも人類になにが起こったのか?できれば続編を期待したいです。
無敵モードの実装もね!
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