ポリプロピレンについて
ポリプロピレンはいわゆる汎用プラスチックといわれるものでポリマー(自らの重さの500~1000倍もの水分を吸収できる高分子吸収体)である。比較的安価で軽量(密度0.90 – 0.91)、高融点(160 – 170℃)で成形加工の容易さのため幅広い需要があり、日本では1年に200万トン近くが生産されている。
ポリプロピレンには、メチル基の結合種類によりアイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、アタクチックポリプロピレンがある。現在、市販されているものはすべてアイソタクチックポリプロピレンである。
ポリプロピレンの発見は1953年にさかのぼる。ドイツのマックスプランク石炭研究所のZiegler教授が他の実験中に偶然発見し、その後イタリアの化学会社モンテカチニ社から見学にやってきた Nattaが簡単な改良でアイソタクチックポリプロピレンができることを発見した。この触媒は発見者二人の名前から、Ziegler-Natta触媒と呼ばれている。現在、工業的に使われている触媒系は改良に改良が重ねられて初期の Ziegler-Natta触媒とは比べものにならない優れたものになっている。
結論として、ポリプロピレンって、舌を噛みそうな名前だよね。
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